サウジアラビアの中央銀行にあたるSAMAでイノベーション責任者を務めているモフセン・アル・ゼフラニ氏が同国の商業銀行に対し、リップル社の技術を使用するように推奨していることがわかった。

SAMAはブロックチェーン技術を用いたトークンの発行や仮想通貨に対しては慎重な姿勢を示していることで知られているが、リップル社のテクノロジーに関しては肯定的な態度を示している。

昨年2月にリップル社とSAMAはリップル社のソリューションであるxCurrentを導入するために提携したことを発表している。リップル社が提供しているソリューション、xCurrentは安い手数料で大量の取引を瞬時に処理することが可能だ。

SAMAはサウジアラビア国内での入出金、国内ATM、銀行、POSシステムなどを統括している中央機関であるため、国際送金以外で国内においても決済サービスとしてリップル社の技術が使われる可能性が出てくることもありえる。

現段階ではSAMAからリップル社の技術テストをする許可を得た銀行は3行だが、SAMAが積極的にリップル社の技術を推し進めていることもあり、参加する金融機関はさらに増えていくことだろう。

また、xCurrentだけでなく国際送金の際にブリッジ通貨として仮想通貨XRPを使うxRapidが導入されれば、XRPにも良い影響を与えると考えられ価格が上昇するきっかけにもなることだろう。今後の進展が見守られる。

参考:Ethereum World News