米国証券取引委員会(SEC)は12日、仮想通貨投資企業Blockforce Capitalの一部門であるReality Shares ETF Trustsが提出したETF申請の撤回を求め、Reality Sharesはこれに応じ申請を撤回したことが明らかになった。
Reality Sharesは11日、ソブリン債とビットコイン先物の両方を含むポートフォリオへ投資するETFの申請を行った。しかし、翌日12日には、SECから撤回の要請があり、すぐにこれに応じて申請を取り下げた。
同社によると、提案されたETFは、「価値の貯蓄、国際送金、外貨など、世界中で広く採用されている世界通貨(法定通貨と仮想通貨の両方)への投資エクスポージャーを提供するように設計されている」という。
法定通貨と仮想通貨の両方に投資できるというこの投資信託は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)とシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場しているビットコイン先物に対し、全資産の15%を投資する他、円やポンド、スイス・フランに紐づけられた債権にも投資できるというものだった。
Reality Sharesの弁護士はCoinDeskの取材に対し「申請の取り下げは確認できました。申請が取り下げられたのは、“40 Act fund”エクスポージャーを提出するのはまだ適切ではないと職員が判断したからでしょう。」
BitwiseやVanEckのSolidXのような、企業のファイナンス部門によって提案されたビットコインETFとは異なり、Reality Sharesは40 Act fundにファイリングされているためInvestment Management(IM、投資管理)に該当するという。
40 Act fundという法律の元では、75日の審査機関が過ぎた場合、申請が自動的に承認されるという特徴がある。
これまで申請されてきたBitwiseやVanEckのSolidXの場合は「最大240日間」の延期を設けることが出来たが、Reality Sharesが申請したETFは75日間の審査期間が過ぎれば自動的に承認されることになるためSECは取り下げを要請したと思われる。
参考:SEC