ビットコイン強気派としても知られるMike Novogratz氏は13日、UAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビで行われたミルケン協会のMENAサミットにて、ビットコインおよび暗号業界は再び飛躍していくという強気な見解を示した。

Novogratz氏は、市場が80%も暴落した現在の状況を持ってしても、ビットコインは「依然としてデジタル・ゴールドである」と語り、元素の周期表を例えに出し、その理由を説明した。

「周期表には118の元素があるよね。その中で“金”だけが、価値の貯蔵ができるという理由で高い価値があるとされている。USドルでも、中国元でもない。ビットコインこそがソブリン・マネーのような存在、まさにデジタル・ゴールドになるよ。」

Novogratz氏はまた、ビットコインのトランザクションにおける遅さや手数料の高さを指摘するビットコイン否定派に向けても語りかけた。

「ソブリン・マネーは多大な費用がかかるよね。これは当然。むしろ費用がかかるべきものだ。アナタはフォート・ノックス(金塊が保管されているケンタッキ州の陸軍基地)へ行ったことがあるかい?金は銃や深い金庫室などによって厳重に守られている。金の保管にはお金がかかるんだ。だから無料で安くなるべきという考えは誤っているんだ。これが、ビットコインを特別なものにしている。他の暗号には必要のないセキュリティが、ビットコインには必要なんだ。」

Novogratz氏はまた、より多くの機関投資家がこの分野に参入したことで、「暗号通貨界の冬はようやく終わりを迎えようとしている」と語った。

「2017年末と2018年の初めは素晴らしいバブルだった。上下してきた小売業の狂乱はすべて洗い流された。そして今、小売業から金融機関に至るまで、所有権を引き継ぐプロセスに入っている。機関が満足するアーキテクチャはすべて整っている。」

Novogratz氏は、暗号通貨業界への投資に懐疑的な機関に対しては不満があるとしながらも、最近はベンチャーファンドやハイブリッドファンドが暗号業界に注目し始めている点を指摘し、とくに名門エール大学が暗号通貨ファンドに投資することについては「非常に興奮している」と語った。

「収益が出るところには、人々が集まるものさ」と述べ、同大学やその他のファンドへの期待を綴った。

参考:CCN