MacOSユーザーが注意しなければならないマルウェアが登場した。CookieMiner（クッキーマイナー）と呼ばれるマルウェアはユーザーが保存したパスワードを盗み出し、仮想通貨取引所にある口座や仮想通貨ウォレットに関連するCookieに保存されたパスワードを盗むこともできるようになっているとサイバーセキュリティ研究チームであるPalo Alto Networks’Unit 42が明らかにした。
クッキー関してはグーグルのブラウザであるChromeに保存されているパスワードを盗むようになっていると伝えられており、現在Chromeを利用しているユーザーが増えている事から、自身がクロームを利用しているならば注意が必要だ。
マルウェアの攻撃対象としているのは仮想通貨取引所として有名なバイナンスやポロニエックス、さらにコインベースやビットトレックスであり、ウォレットに関してはMyEtherWalletも攻撃対象となっている。
これらの取引所やウォレットを利用している仮想通貨投資家は自身の保有している仮想通貨に変化があるのか一度確認した方がいいだろう。
パスワードが盗み出される事に関し、Windowsユーザーに比べ、比較的安心と言われているMacユーザーは今後セキュリティには注意が必要と言える。
Chromeブラウザに関しては、グーグルが提供している製品としてChromeBookやAndroidのスマートフォンを利用しているユーザーにとっても注意をするようにしておいたほうが良いだろう。さらにCookieMinerは最終的に被害を受けたパソコンを使い仮想通貨のマイニングもするという。
Palo Alto Nerworks’Unit 42は今回のマルウェアの対抗手段としてセキュリティの設定やデジタル資産の管理方法について最新の注意を払う必要があると呼びかけている事から、仮想通貨に投資している者にとっては今後さらにセキュリティに関し万全な環境を作っておく必要があると言えるだろう。