リップルは先月30日、新しい顧問弁護士としてStuart Alderoty氏を雇ったことを発表した。

Alderoty氏は、米国のトップ50に入る銀行および商業貸し手であるCIT Groupにてエグゼクティブバイスプレジデント、法務顧問兼最高法務責任者、および秘書を務め、法務、コーポレートガバナンスおよび保険リスク管理の問題を監督していた敏腕弁護士だ。

なお、以前の顧問であるBrynly Llyr氏は、仮想通貨スタートアップ会社Celoに参加するため昨年9月にリップルを辞めている。

リップルは現在、暗号通貨であるXRPで金銭を失ったと主張し、コインを未登録の証券として売却したとして訴えた投資家たちによる集団訴訟と戦っている真っ最中である。

この訴訟は、原告であるAvner Greenwald、David Oconer、Vladi Zakinovが提起した集団訴訟をまとめたもので、Ripple Labsとその子会社であるXRP II、Garlinghouse氏を含む数名の役員たちがXRPの売買によって価格を操作していると非難されている。昨年11月に訴訟は被告の申し立てにより連邦裁判所に移されており、これはリップル社の法律チームの戦術的な動きであるとされている。

リップルのCEOであるGarlinghouse氏は、「世界中の金融機関や規制当局と協力して、消費者を保護しながらイノベーションを促進していく上で、リップルのリーダーシップおよび当社の世界的な法務チームへ追加する人材としてStuart以上の人間は考えられませんでした。彼は、リップルの成長だけでなく、業界全体の成長をサポートするのに不可欠なレベルの経験と専門知識をもたらしてくれるでしょう。」と延べ、Alderoty氏の顧問就任を喜んだ。

参考:CoinDesk