チェーンアナリシスは18日、公開した報告書の中で2018年にダークネット上のマーケットに送られたビットコイン(BTC)が増加した事を発表した。

増加幅は70%に達したとしており、仮想通貨がダークネットにて都合のよい決済手段として認知されるようになっていることがわかる。

仮想通貨市場が低迷しているにも関わらずダークネットでの利用に使われているビットコインが決済手段としての利用が目的とされていることがわかる。

チェーンアナリシスは、さらに報告書にて興味深い調査結果を掲載しており、ドル建ての取引高として11年度以降確実に増加していたのが17年をピークに18年には約14%パーセント下落して6億300万ドルとなったことだ。

2018年にかけて下落した要因としてダークネット上のマーケットとして知られているアルファベイが17年半ばに閉鎖した事が要因として報告されている。アルファベイが閉鎖に追い込まれた事で、その後様々なマーケットに分散された事から同報告書ではダークネットでのイタチごっこの状態が生まれ続けている。

チェーンアナリシスによればダークネットに送金されたビットコイントランザクションは12年には6%以上をピークを迎えた後には17年には1パーセント以下にまで落ち込んでいるとも報告されている。

ドル建ての決済から仮想通貨ビットコインでの決済が増えているが、それでもダークネットでの利用頻度は少なくなっているため、徐々にではあるが仮想通貨に利用シーンは健全化に向かっている事がわかる。

しかし、カナダでのマリファナ購入に対して匿名通貨であるダッシュでの決済が認められたこともあり、チェーンアナリシスが把握していない匿名通貨決済を盛り込むと、ダークネットでの決済は増加していることも考えられる。

今後ダークネットでの決済量を把握するためにどうすべきなのか国や企業による調査、ルール作りが必要とも言える。

参考:Chainalysis