仮想通貨TRON(TRX)を発行しているトロン財団が、TRON ACCELERATORを終了した事を発表した。TRON ACCELARATORにより受賞した分散型アプリケーション(DApps)は公式ストアにて公開されている。

TRON ACCELARATORは以前からトロン財団が主催していたDAppsの開発者たちに対してのアプリケーション評価を行うコンテストで、同コンテストには世界各国から1,000人の開発者たちが参加したと報告されている。

コンテストには113組のプロジェクトが参加しており、総額100万ドルの賞金と賞金を贈る事こととして話題に挙がっていた。

トロン財団側としてはTRONがさらに利用出来るようにシーンを増やす目的があるのと、DAppsによってどんなアプリが出来るのか、世界から送られる開発者のイノベーションを目的としていた。

開発者側としては採用される事により、今後の開発資金を得ること以外にどのようなDAppsが好まれるのか、そしてビジネスチャンスを知りたいことにもメリットがあると言える。公式発表によれば、ゲーム以外にもウォレット、AI、トランザクション、ソーシャルなどの分野を網羅しているとも説明している。

TRON ACCELERATORで1位を獲得したのはスポーツの分散型予想プラットフォームである「FomoSports×TRON」であり、賞金50,000USDT、日本円にして約550万円を獲得した。

このDAppsではNBAとNFLの試合結果を予測するスポーツ賭博が行う事ができ、公式ストアにて利用する事も可能である。

その後2位にはBLOCKLORDSと呼ばれる中世を舞台とした戦略ブロックチェーンゲーム、3位には猫を育成する競争型の放置ゲームTronGooが獲得した。

TronGooは以前、イーサリアムのネットワーク上にてEtherGooと言う名でリリースされていたが、現在はTRONのプラットフォームに移行し、TronGooと改名してゲームを楽しむことができる。

今回のイベントにより様々なイノベーションが世界中から送られてきたことから、今後TRON側としても参考にDAppsの開発を強化してくることも考えられる。

参考:CryptoDigest