英大手金融バークレイズの社内起業家であるジュリアン・ウィルソン氏が社内のシステムに対し、ブロックチェーンで補強するのではなく、新規で再構築する必要があると指摘をした。

バークレイズは300年以上の歴史を持つ銀行であるため、既存の銀行業務をブロックチェーンに移行するのは容易ではないと述べ、それを実現するためには対処するべきことが多くあるとし、ブロックチェーンは別途で構築する必要があると指摘している。

これは世界中の金融機関に対しても同様のことが言え、既存のシステムとブロックチェーンとの融合にするのか、新たにシステムを構築するのか検証していく必要がある。

さらにウィルソン氏はブロックチェーン構築には専門家に依頼する必要があるとしており、あらゆる問題点を洗い出し、法律に遵守したブロックチェーンを実施し、法律を念頭に置いた上でブロックチェーン構築する必要はあると説明した。

バークレイズは今年4月頃から仮想通貨取引プロジェクトを立ち上げていると噂されていたが8月ににはそれらの噂を否定、その後7月にブロックチェーンやデジタル通貨関連の特許を米特許商標庁に申請していることが報じられており、また8月にはデリバティブ取引を効率化することを目的としているハッカソンを開催している。

金融機関だけでなく、様々な業界がブロックチェーン普及に乗り出していることもあり既存のシステムを維持していくのか、ブロックチェーンにシフトしていくのか、費用対効果を見据えながら判断をしていく大事な時期に入っていくことになるだろう。

参考:HARD FORK