米仮想通貨投資会社Galaxy Digitalの創設者で、金融大手ゴールドマンサックスグループ出身の投資家Mike Novogratz氏は23日、イギリスの経済誌Financial Timesのインタビューで、「(仮想通貨市場は)来年反転する」と述べた。
Novogratz氏は、今年はGalaxy Digitalにとって「挑戦の一年であった」と語り、「仮想通貨業界におけるゴールドマンサックスのような存在」になると主張した。
また、来年の第1四半期には、金融機関の多くが仮想通貨ファンドへの投資から適切な個々の仮想通貨への投資へ移行していくと述べ、「来年に市場が反転した時、価格は動き出すだろう」とNovogratz氏は予測した。
しかし、これに対して米フィンテックコンサルティング会社Post Oak Labsの創業者Tim Swanson氏は、「彼が価格に動きがあると予測する時は、大概彼自身が実際は何の影響力を持たない何かを予測しようとしている時だ」と指摘し、Novogratz氏の考えを「4年前の考え」と語り皮肉を飛ばした。
Novogratz氏は、「懐疑的になるのは仕方ない。ただ、何かが起こっていることは確か」と述べ、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の運営会社によって設立されたデジタル資産プラットフォームBakktや、大手投資会社フィデリティが最近発表した機関投資家向けのデジタル資産管理サービスを例にあげた。
今月25日にビットコインは今年最安値となる3,587ドル(約40万7,000円)を記録し、弱気相場が続いている。現在は反発の勢いが弱いが、Bakktやフィデリティの新サービスの開始は相場を大きく動かす材料となり得るだけに、進捗情報や動向は引き続き注視しておく必要がありそうだ。