クリスマスシーズンが近づいてきている中、米国に無くてはならない食材と言えば七面鳥が挙げられるであろう。米国の食品大手であるCargillはブロックチェーン技術を導入するプロジェクトに取り掛かっており、安心して七面鳥が食べることができるように生産者から消費者までの経路をブロックチェーンによって管理するとしている。

食の安全についてはどこから食材が来るのか不明な点が多い中、改ざんができないブロックチェーンによって、消費者は安全に流通経路を把握することができる。

今回、70以上の農場で約20万羽の七面鳥を対象に同技術による追跡を行い、これについてCargillの最高情報責任者であるDebra Bauler氏は以下のように述べた。

「ハニーサックル・ホワイト・ターキー(七面鳥商品)には識別コードが付いており、ウェブサイトに入力することで、その七面鳥を育てた特定の農場に案内することができます。」

「マーケティングの観点から言えば、それは消費者が農家につながっているのを実感する方法であり、家庭に食べ物を提供している人々にも関係しています。また、技術的観点から見ると、サプライチェーンの完全なデジタル化を表しています。両方とも、当社製品の長期的な競争優位性であると感じています。」

Cargillにとってはクリスマスや感謝祭に急激に需要が高まる七面鳥の流通経路を把握するためにはブロックチェーン技術による追跡は欠かせない存在となっていくことだろう。

今後、食の安全という面で、サプライチェーンにとってブロックチェーン技術はなくてはならない存在へと進化していくことだろう。

参考:OBSERVER