差金決済取引(CFD)とスプレッドベッティングの世界的なプロバイダーである金融サービスのCMC Markets UKは6日、仮想通貨XRPをサポートすることを発表した。

「現在、リップルはCMC Marketsで取引可能です。これは通貨のピアツーピア転送(RippleNet)とデジタル通貨XRPの両方に使用されるプラットフォームです。」

CFDとは、証券の受渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受により差金決済する取引である。スプレッド・ベッティングは、市場の価格動向を予測し上がるか下がるかを予測するデリバティブ取引のことを言う。

CMC MarketsによるXRP取引は、一般的な取引所とは異なり、ユーザーは実際の仮想通貨を所有することなく価格の動きを推測する機会を得ることができる。また、CFD、スプレッド・ベッティングともにレバレッジ取引も可能だ。

CMC Marketsの公式ブログではXRP取引形態を以下のように説明している。

「スプレッドベッティングまたはCFDアカウントを介してXRPを取引します。これにより、実際に仮想通貨の所有権を持たずに価格の動きを推測することができます。顧客はXRPの所有権を持っていません。代わりに、ドルに対するXRPの価格動向に応じて値が増減するポジションを持つことになります。」

また、一般的にXRPを購入するのとは異なり、購入した仮想通貨を保持するための仮想通貨取引所アカウント、またはウォレットを開設する必要はなく、後で資金を引き出したい場合にも手数料がかからないという。

今回、CMC MarketsがXRPをCFD、スプレッドベッティングといった商品でサポートしたことにより、他の金融サービスでもXRPが取り扱われる可能性が広がったと言えるだろう。多くの企業が仮想通貨に関する商品を模索している今、これからの市場活性が期待される。

参考:CMC Markets