昨年の暴騰から今年にかけて暴落以来ビットコインに対して懐疑的な見方をする経済学者なども少なくない。その一方でエンジニアなど、雇用の需要は大幅に伸びているようだ。
米国の求人サイトGlassdoorによると、昨年8月には446件だった募集が今年の8月には1,775件まで増加しているという。ビットコインや暗号通貨市場が苦境にさらされている中でも、求人窓口からみればスタートアップや既存企業ともにブロックチェーンや暗号通貨へ期待を馳せていることが見て取れる。
この調査によればビットコインやブロックチェーンのソフトウェアエンジニアの需要が高く、次いでプロダクトマネージャなど専門的な役割が要求されているようだ。とは言え、一概に未来が明るいと言い切ることはできない。
昨年のブームを追いかけて現在は研究開発に入った時期のため雇用は伸びているかもしれないが、世界各地の取引所での取引量は伸び悩みを見せており、英国の老舗交換所であるCoinfloorではスタッフ数の一斉削減も行われている。
爆発的に認知度を伸ばし高まった潜在需要に対する供給準備は整ってきたようだが、これらの需要が顕在化するか否かが雇用需要継続の鍵となるだろう。
参考:Forbes