TOYOTAがデジタル広告に対する不正防止や効率化のため、ブロックチェーンを活用した広告管理サービスを提供しているLucidityと提携し、今後、宣伝活動におけるコスト効率化を図ることを発表した。
Lucidityはブロックチェーン技術を用いてマーケティング分析を行うことで透明性をもたらすとして、デジタル広告業界で活動しているブロックチェーン企業として知られている。
ブロックチェーンにより改ざんされることがないメリットがある他、ブロックチェーンによってコンテンツが無断使用されることがないよう管理することもできる。
画像やテキストをブロックチェーンにて管理することはコスト削減に効果的で、同社によればスマートコントラクトによるデータ追跡、検証を行うこともできることから、インプレッションの確認、支払いの追跡、詐欺の防止にも繋がるという。
TOYOTAの北米ディレクターであるNancy Inouye氏によれば、この取組によってTOYOTAウェブサイトへの訪問者数が21%増加したと報告し、3週間を予定していたLucidityとの契約を延長する予定だと伝えている。
デジタル広告については日本においても深刻で、企業にとって効率的に広告が必要な人に伝わらないのが現状だ。資金を投入したとしてもそれに見合った結果が得られていないことから、広告を使ったマーケティングから遠ざかっている企業も少なくない。
今後、ブロックチェーンによるデジタル広告が主流になる可能性も大いにありうる。TOYOTAの実績は広告のあり方について考えるケースとなるだろう。
参考:PR Newswire