世界的に定番のメッセージアプリであるテレグラムがブロックチェーンベースのTONプラットフォームのテスト版を今秋にもリリースする予定があることがわかった。Vedomostiによって伝えられている。

メッセージアプリに関しては、テレグラム以外にも韓国のカカオやLINEが独自のブロックチェーン技術の会社を設立した事もあり競争が激しくなっているが、テレグラムはいち早くブロックチェーンの利点を見出し、独自のプラットフォームを作ることで大口の資金調達も成功、さらにTONプラットフォームで利用可能としている仮想通貨GRAMを発行したことから、メッセージアプリの中でも一歩リードしている。

今回テレグラムがテスト版をリリースする事を確認したVedomostiは、投資家向けにテレグラムから送られたレターで確認したという。

このレターによれば、プラットフォームのコンポーネントについては現在でも開発中であり、プロダクトの79%が既に完成しているという。テレグラムユーザーにとっては完成した時には楽しみと言ったところだろう。

このテレグラムの一連の動きを意識しているのが他のメッセージアプリだ。LINEは最近、仮想通貨取引所や独自のブロックチェーンネットワークであるLINK Chainを基盤とした独自のエコシステムを発表している。LINEは日本国内の居住者のユーザーに向け、新たなdAppサービスを展開し、LINEの利便性をさらにアピールしている。

ユーザーが先行するテレグラムのメリットを実感するようであれば、利用者離れにも繋がることも考えらるためLINE側としてもメリットのある環境を多く作り上げて、サービス提供したいことだろう。

テレグラムによって他のメッセージアプリも競争する形だが利便性が高まれば、他の業種からすればメッセージアプリ全般が巨大なライバルという見方をされるようになるだろう。

参考:Vedomosti