英国情報通信庁(Ofcom)は8日、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)からブロックチェーン技術を探るために70万ポンド、日本円にして約1億円の資金提供を受けた事を発表した。

英国は近く、欧州連合(EU)から離脱するブレグジットを実行することが決定しており、ブレグジットにおける混乱やコスト高を懸念してからか、英国内にてブロックチェーン技術の採用や研究が最近盛んに行われてきている。

今回の資金は、英国情報通信庁がブロックチェーン技術を使い、固定電話の番号管理を改善できるかを調査することを目的としており、数百万の電話番号の移動と管理をテストして、代理店が作業を調整することを検討しているという。

迷惑電話や詐欺に対する効果的な管理ができる事も考えられる。実現されれば迷惑電話による時間ロス解消にも繋がって来ることだろう。

Ofcomは俊敏性の向上を主なメリットとしており、同機関のCTOであるMansoor Hanif氏は、「固定電話ユーザーが番号を保持しながら、プロバイダーを切り替えて迷惑電話を減らすためにブロックチェーンが利用できる可能性に期待をしている。」と述べた。

これにより、固定電話の管理体制が良い方向へ認められれば、今後日本においても参考になることだろう。今は固定電話を利用する人が少なってきたこともあり、コストはいくらかでも削減したいというのが電話会社の本音と言えるだろう。

参考:Ofcom