インフラやソフトウェアやプラットフォームは自前で用意するもの。従来までは当たり前だったことがクラウド時代に入り移り変わり、今では必要なものを必要な単位でクラウドで用意するのが当たり前となってきた。
それぞれIaaSやSaaS、PaaSなどと呼ばれるが、ブロックチェーンも同様にBaaS(Blockchain as a Service)として、クラウドで開発、運用されるのがスタンダードな形となりそうだ。
Bank of Americaのリサーチアナリストであるカシュ・ランガン氏によるとサーバーの2%がブロックチェーンノードとして機能したとき、BaaS市場は70億ドルに達すると試算されている。
主要なクラウドプラットフォームであるMicrosoft AzureやAmazon Web Services、そしてIBMクラウドなどがサービスを既に開始しており、ウォルマートなどが一部サプライチェーンに試験運用をし、農場から店舗までの食品追跡にかかる時間を7日間から2.2秒へと短縮させたという。
パブリックなものとしては不動産の登記・売買や、各種通貨などがあるが、プライベートなものとしても従来のデータベースと置き換えて運用されるべきところがあるかもしれない。
また、ブロックチェーン以前のポイントで攻撃を受ける例は枚挙に暇がないため、セキュアなインフラを利用することは脆弱性の入り込む隙間を一つ少なくすることが出来る上でも有用だろう。
ブロックチェーンの成長余力はそのままインフラの成長余力にもつながる。バックエンドの後押しは十分整ってきたため、あとはどれだけ普及するかだ。
参考:TechCentral