家計簿アプリで有名なマネーフォワードが仮想通貨の税制面にて投資家支援のプラットフォームを手掛けるクリプタクトと資本業務提携で合意したことが分かった。
クリプタクトは現在、仮想通貨の確定申告をする投資家にとって複数の取引所・ウォレットの取引を簡単にするようtax@のサービスを提供しており、現在では3万人以上の利用者がいる。
マネーフォワードとしては仮想通貨に投資する税務関連の情報発信を強化するとして、存在価値を高めていくこともなる。
既にマネーフォワードとクリプタクトは、マネーフォワード利用者に対し仮想通貨の損益計算サービスを開始しており、マネーフォワードでは新たな顧客の確保、クリプトタクトは仮想通貨取引をしている投資家に対して確定申告をするためには、なくてはならない存在として高める狙いがあると言える。
マネーフォワードは年内にも仮想通貨取引所を開始する計画をしており、既存の取引所に比べて少しでも優位に立ちたいとも言える。そのため、他の取引所ではサービスを展開していない税務関連に対して一元化し、優位性を高めたいとも考えられる。
さらにマネーフォワードは現在2,600以上の金融機関やポイント事業者と連携している強みがあり、今後ポイント交換といった付帯サービスで他社との差別化を狙うとしている。
先日、Zaif(ザイフ)によるハッキング被害が起きた影響から、金融庁としては仮想通貨取引業者に対して、ますます規制の強化をすることも考えられ、曖昧な経営をしている業者には積極的に改善命令を出してくる可能性もある。
マネーフォワードは今回の提携により税務関連で他の取引所に比べ、透明性の高さを金融庁にアピールすることができ、他の取引業者も透明性を確保するために似たようなサービスを展開してくることも考えられる。
仮想通貨取引所に対して、今後セキュリティの強化、取引の透明性、税金対策の健全性が確保できなければ、運営していくにも難しい場面が出てくるのは明白。投資家にとっては安心して取引ができる取引所であれば、自然とそちらに流れて行くことにもなるだろう。
参考:マネーフォワード