英国のコンサルタント事業を手掛けているGreySpark Partners(グレイ・スパーク・パートナーズ)が、“仮想通貨の成長チャート”と題した報告書の中で、仮想通貨やICOに対する金融庁の取り組みを支持者として格付けした。

これにより、世界から日本が仮想通貨に対する姿勢に対して評価されていることがわかる。

グレイ・スパーク・パートナーズは、日本について「厳格な規則に従うことができる仮想通貨取引所にとってホットスポットになりつつある」と指摘している。

国内における規制の強化は人によっては煩わしさを感じることもあるが、違う見方をすれば、日本の金融庁に認められた取引所として存在を持つとなれば、世界へアピールすることも可能となる。

したがって、現在登録されている取引所でこれまでに注意勧告を受けず営業している取引所は、ある程度信頼を確保できている状態になっていると言えるだろう。

グレイ・スパーク・パートナーズは日本の金融庁を「投資家と市場の成長を守るべく規制を強化する一方で制裁を加えた」と見ており、金融庁の取り組みに対しては仮想通貨に対する友好性は満点の評価、ICOに対する友好性は4段階のうち3番目に高い、慎重だが好意的と評価し、総合的に一番評価の高い支持者と認定した。

日本より評価が高い国として挙げられているのは、スイスやマルタ、そしてウクライナなどの国々で、一方で米国や英国、韓国に関する総合評価は一段低い発展中としており、中国に対しては敵意があるという見解を示した。

今後、この資料により、仮想通貨に関わる業者がグローバル化に向けてどのように戦略を練っていくのか参考になり、国の関係省庁の職員らも規制の取り組みに意識を高めていくこととなるだろう。

グレイ・スパーク・パートナーズは、英国を始めとして世界中に拠点を置き、金融やハイテク関連のリサーチとコンサルタント事業を手掛けており、しばしばフィナンシャル・タイムズやブルームバーグ、コインデスクなど主要メディアにも引用され、重要な情報提供会社として存在を確立している。

今後、様々な仮想通貨に関わる報告書を提出することにより、曖昧な部分が解消されていくことにもなるだろう。

参考:GreySpark Partners