デジタル資産マーチャントバンクのギャラクシー・デジタルの創業者で、ビットコイン啓蒙者のマイク・ノヴォグラッツ氏が、今後1年以内に仮想通貨市場の時価総額が8,000億ドル、日本円にして約89兆円にまで拡大すると見解を示した。

韓国で開催されたビヨンド・ブロックスのカンファレンスにて、ノヴォグラッツ氏はCNBCのインタビューに対し、すでに底を打ったように感じるが、実際に底を打ったかは定かではないとの見解を示しながらも次の上昇の動きに向けた底固めを形成していると思うと述べている。

この強気の理由としてカストディ(保管)サービスや、より良い規制が充実すれば勢いづくと強調し、多くの民間企業がベンチャーキャピタルを通じて仮想通貨に投資をし始めていることに起因するとしている。

より多くの機関投資家を集めるには、カストディサービスが重要と強調する同氏は、最近、機関投資家向けに仮想通貨を担保としたローンサービスを提供しているスタートアップであるBlockFiに出資している。

レンディング市場の拡大は金融システムによって重要と考えており、BlockFiの制度的なアプローチと専門性に動かされたためという。

そんなノボグラッツ氏が仮想通貨に参入したのが2013年、同氏のファンドから700万ドルをビットコインに投資したのが始まりであり、その後昨年12月にはギャラクシー・デジタルを立ち上げている。

今年6月には3,500万ドルをVRのベンチャー企業High Fidelityに、1,500万ドルをトークン化したアセット向けプラットフォームを開発しているアルファポイントにそれぞれ出資している。

ビットコインの時価総額も徐々に回復傾向に向かっている事もあり、影響力の高いノヴォグラッツ氏のコメントを受けて仮想通貨投資家には積極的な投資に切り替えて行こうという心理が働いていく事だろう。

参考:CCN