配車サービスの先駆けとして知られる米Uberの共同設立者により支援を受けたスタートアップのVoyagerがBitcoinやEthereumなど少なくとも15種類を越える仮想通貨を取り扱う交換所の計画を明らかにした。

株式の取引手数料を無料にして話題を集めた「Robinhood」が既に5つの仮想通貨を取り扱っており、これと競合すると意識されている。

特徴としては、同時に10の仮想通貨交換所と3つのマーケットメーカーに接続し、価格を表示することで他のそれぞれの交換所にアクセスするよりも有利な値段で売買が出来ると推測できることだろう。

Voyagerは現在βテストに入っており、10月末までのモバイルトレードアプリ公開を目指している。個人投資家向けのみならず、ヘッジファンドや機関投資家のための追加機能、ニュース配信と分析機能などを提供し、投資家の意思決定の支援を行う予定。

今回の発表の中でUberの元CTO(最高技術責任者)で、Voyagerの創業者であるOscar Salazar氏は以下のように述べた。

「私たちの目標は、信頼できるエージェントになり、仮想通貨という新しい世界へユーザーを導くことです。シンプルで直感的なユーザーインターフェイスを提供するために完全にスケーラブルなオープンアーキテクチャプラットフォームを構築しました。」

仮想通貨への関心の高まりは実感するところだが、それに対して実際の仮想通貨所有者の人数で言えばまだ追いついていない。実際に仮想通貨を所有する人数が高まることこそが仮想通貨利用の普及への間違いない第一歩だろう。

Robinhoodが株のトレード初心者を数多く呼び込んだように、Voygerへの期待も高いものがある。

参考:FORTUNE, Business Wire