16日に、米証券取引委員会(SEC)と金融取引業規制機構(FINRA)はCoinbaseが証券ディーラーのKeystone Capital Corp.、Venovate Marketplace Inc.、Digital Wealth LLCの3社を買収することを承認したと発表されていたが、実際は承認されていないどころか、そもそも承認が必要なかったことが明らかになった。18日、Coinbaseの広報担当者Rachael Horwitz氏はBloombergに対して以下のように述べた。

「SECとFINRAは承認プロセスに関与していないので、いずれもCoinbaseが買収することを承認したとは言い難い。」

SECの広報担当者もこの買収の取引について明示的な承認を与えていないと述べた。なお、FINRAの広報担当者からはコメントが得られていない。さらに、Horwitz氏は以下のように述べている。

「買収にはSECの承認は必要ない。Coinbaseは、SECの数名のスタッフと非公式に買収の件を含んだ提案事業について議論しただけ。」

結局SECとFINRAの承認は無かったが、今回の買収によりCoinbaseはセキュリティトークン(証券)の提供に加え、ブローカー・ディーラー、代替取引システム、投資顧問としての業務ライセンスを取得した。

参考:Bloomberg