トークンエコノミーで政治コミュニティを作る「ポリポリ」が2日、ベータ版のアプリをAppStoreにてリリースした。9月以降に予定しているトークン配布まではトークンなしで検証するとしている。

ポリポリはトークンエコノミーを用いて経済圏を作り出すことで、政治家と有職者双方のニーズを満たすために立ち上がったプラットフォームプロジェクトで、ユーザが良い発言をすればポリポリの独自トークンである「Polin」をインセンティブとして与え、質の高い発言を促すと言う。

今までコメントというツイッターでの発言が注目されていたが、ポリポリによって良い発言にPolinを与えることで、今後活発に利用する方が増えることも考えられる。

ツイッターは広く誰でも発言出来ることに対し、ポリポリは政治コミュニティと限定されているために、国民から政治に対して率直な意見が真剣に話されていく事も考えられ、期待は大きいと言える。

今回、ベータ版の機能として3つあり、一つ目は、ユーザーが自ら気になるトピックについてトークルームを作成し、政治を議論する機能で、完成版には発言が支持されると独自通貨のPolinがもらえるようにするとしている。

二つ目は、政治家一覧機能で、登録している政治家の政策や実績といった情報を見られ、各地の選挙では候補者の情報を比較可能とする。

のちにPolinで投げ銭できるようにすれば、政治家が特に苦労すると言われる、政治資金の確保には少しでも役立たせる事ができる。

反対に今後ポリポリで議論を交わした人が選挙に立候補する際に事前に資金援助として確保していくメリットも生まれる。

三つ目は、政治家へ質問・意見・政策提言ができる機能で、支持された質問については、直接ポリポリに登録している政治家から回答が返ってくるため、政治家との政策への理解について意思疎通ができるメリットがある。

今後、ポリポリが活用されさまざまな議論が交わされていくことだろう。ポリポリはNEMブロックチェーンをプラットフォームとして開発されており、完全版アプリのリリースは今年12月を予定している。