ビットコインに対して強気な見方をするBitMexの共同創設者でありCEOの、Arthur Hayes氏は、仮想通貨における最近の不況ぶりにも関わらず、ビットコインは年末までに5万ドル(約550万円)に達するという見解を述べた。
「1年でおよそ2万ドルにまで跳ね上がるようなものは、是正することができる。値段は3,000~5,000ドルの範囲で底を見出すと見られているが、我々はあと1つのポジティブな規制で流れが変わることろまで来ている。多くのETF(上場投資信託)がSEC(米証券取引委員会)によって承認されており、年末までには2万ドルから5万ドルにも上昇するだろう。」
Hayes氏は29日、CNCBの番組内の“Fast Money”で上述のように述べており、5月にもCNBCの取材に対して「ビットコインは年末までに5万ドルに達する」と強気の見解を示していたが、その後仮想通貨の価格は大幅に下落。しかし、今回もSECの規制整備を好材料と捉えており、強気のスタンスを変えることは無かった。
先週、ビットコインの価格は6,000ドルを下回った。2017年12月に記録した高値からは約13,500ドルも急落し、57%も減少した。主要な通貨である、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、リップル(XRP)も同じく減少している状況だ。しかし、Hayes氏はそのビットコインの持つ揮発性や、大きな利益の可能性こそが、投資家にとって魅力的なものになっていると述べた。
「ビットコインについて話している人も増えてきている。弱気市場のベア・マーケットから強気市場のブル・マーケットへと変わるまでの時間は短くなるだろう。」
29日には6,000ドルを下回ったビットコインだったが、翌日の30日には6300ドルまで急反発した。一部メディアで報じられているように、29日のCNBCでのHayes氏の強気発言もその影響の一つと考えられる。
多くの人が市場へ参入してきていることで、より多くの資本が、そしてより早い価格の変動が可能になると番組内で主張していたHayes氏。年内に5万ドルまで上昇するという予想は現状を考えればかなり大胆な予想と言えるが、市場が整い、機関投資家も参入し、株式市場のような規模になれば、こういった予測は現実味を帯びてくるだろう。
参考:CNBC