アップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏が、ブロックチェーンはドットコムバブルに似ているが、将来的には可能性があると確信していると言及した。26日、CNBCによって伝えられた。

ウォズニアック氏は、ニューヨークのNEXテクノロジーカンファレンスの開催中に、ビットコイン時代には約束を果たさなかった企業が、似たような誇大広告を繰り広げていたものだとし、あれはバブルで、ブロックチェーンについてもその雰囲気を感じているとも語った。

しかし、ウォズニアック氏はブロックチェーンに対し、「非中央集権的で完全に信用に足りるもの」とも付け加え、その可能性が完全に結実するまでにはおそらく、しばらく時間が掛かるだけだと前向きな見解を述べている。

さらに、一朝一夕で変わるものではなく、早くに登場した本当に優れているブロックチェーンのアイデアの多くは、「長期的に安定させる準備ができていないせいで燃え尽きてしまうかもしれない」と、定着、熟成させる必要性にも触れた。

先月もウォズニアック氏は、ブロックチェーンと仮想通貨の将来の可能性について同じような考えを表明した。

ウォズニアック氏はイーサリアムについて、そのブロックチェーンを構築する開発者にとって汎用性があることを理由として、長期的に存続する可能性がある仮想通貨のひとつとして選んでいる。

ウォズニアック氏はまた、5月中旬にウィーンで開催されたカンファレンスで、イーサリアムのプラットフォームをアップルと比較し、将来まさにアップルのような影響力を持つ可能性があると述べた。

ウォズニアック氏は有名な金融アナリストでなく、技術者としてブロックチェーンの可能性について言及している事から、今のOSがカヴァー出来ない部分をフォローする可能性が大きいことを実感しているようだ。

今後もウォズニアック氏はブロックチェーンについての発言を継続する事も考えられ、いずれ、ブロックチェーンのベンチャー企業を立ち上げるかもしれない。

同氏のコメントは説得力があり、今後システムを導入する担当者にとっては大きな安心感を与えることにもなることだろう。

参考:CNBC