SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社の仮想通貨取引サービス「VCTRADE」が4日、提供開始されました。
SBIバーチャル・カレンシーズは、昨今多く見られるスタートアップ運営の仮想通貨取引所と異なり、大手持株会社であるSBIホールディングスの100%子会社であるため、信用度も高いこともあり多方面から待望されていました。
今回のVCTRADEサービス開始にあたって、まずは昨年に口座開設の先行予約をしていた2万人以上の顧客を対象とし、一般の口座開設受付は7月中を予定しています。
当初、VCTRADEで取り扱う仮想通貨はXRPのみ。今後、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)も追加で取り扱っていく予定です。BCHはSBIグループ傘下のSBI Cryptoで精力的にマイニング(採掘)を行っていますので、グループ内でのシナジー効果が得られると期待されます。
取引手数料は無料、取引時間は午前7時から翌午前6時までの23時間(1時間はメンテナンス)。また、業界最狭水準のスプレッドや、取引システムにSBIジャパンネクスト証券のPTSでも実績がある米国NASDAQのマッチングエンジンを利用するなど、世界最高水準の環境が用意されており、セキュリティはセコムのグループ会社である、セコムトラストシステムズと提携してウォレットを運営するなど盤石な体制が整えられています。
コインチェック社でのNEM流出事件などを巡り、世間では仮想通貨は危ないものや、怪しいものだという誤った認識がされていますが、今回、SBIの本格始動により、こういった誤認が払拭されることも期待されます。
7月以降に一般で口座開設が受け付けられれば、SBI証券(約426万口座)、住信SBIネット銀行(約321万口座)、SBIリクイディティ・マーケット(約105万口座)といった顧客基盤からはもちろん、これまで仮想通貨に関心はあったもののリスク回避で投資をしてこなかった層からの市場への参加も見込まれます。今後の仮想通貨市場の発展に拍車がかかりそうです。
参考:SBIホールディングス