米ニューヨークで開催されている大型カンファレンス「Consensus 2018」。目まぐるしいほどの情報が飛び交っており、その中心はもちろんブロックチェーン開発のニュースが主役となっています。
大手オンライン小売業、Amazonのクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)は15日、ビジネスインテリジェンスのブロックチェーンの展開を支援し、より迅速かつ簡単に作成できるよう、Consensysと提携し新たなプラットフォーム「Kaleido(カレイド)」を発表しました。
カレイドの主な仕様は以下の3点です。
1、カレイドネットワークからの中継とアンカー取引を直接Ethereum Mainnetに中継する
2、アナリティクス(分析)を統合する
3、複数のプロトコルオプション(GethとQuorum)とコンセンサスメカニズム(RAFT、POA、IBFT)のサポートする
カレイドは、イーサリアム初の「デュアルモード」を表し、信頼性を高めるために、プライベートで許可されたイーサリアムベースのシステムを公開し、無許可のイーサリアムとリンクすることができるとしています。
今回Consensusでの発表について、イーサリアム共同創業者のJoseph Lubin氏は以下のように述べました。
「2014年のConsenSys設立以来、私たちはイーサリアムの採用を促進させ、地方分権化による世界各地の企業や社会にもたらし得るすべての利益を加速させてきました」
「カレイドは事実上の標準として、ビジネスのためのグローバルなブロックチェーンプラットフォームとなり、これまでエンタープライズツールキットから欠落していた基盤を提供すると考えています。」
AWSはプロトコルに依存しないため、カレイドだけでなくこれまでのHyperledger SawtoothやR3のCordaプラットフォームなど、またこの他のプラットフォームもサポートしていくでしょう。
AWSは4月にイーサリアムとHyperledger Fabricプロトコルのためのすぐに使えるブロックチェーンネットワークを立ち上げる新しいサービスをリリースしていますが、今後もAWSがサポートしていくプラットフォームが増えていくと予測されます。
参考:AWS