マネックス証券を運営しているマネックスグループが、コインチェックに対して買収提案をしていることが3日、日経新聞によって伝えられました。

日経新聞によると買収額は数十億円規模となっており、コインチェックの議決権の過半数を取得して子会社化、経営陣も派遣する方針とのことで、両社は今週中にも発表する予定としています。

今般のハッキング被害やシステム障害などのトラブルにより、金融庁は監視を強めており、新規で仮想通貨交換業に登録すれば年単位の時間がかかると考えられています。しかしながら、コインチェックを買収すれば顧客基盤や既存のシステムを生かし、時間や手続きを省くことができます。

マネックスは今回の報道を受け、リリースを発表し、決定した事実はないとしながらも「報道された会社である仮想通貨交換業者の買収を検討している」として買収検討については認めています。

マネックスがコインチェックを買収するとなれば、コインチェックの内部は刷新されていく事も考えられ、サービスにおいても更なる拡充も期待できます。また、マネックスが経営のかじを握ることで、ネム(XEM)流出事件で失った顧客の信頼も回復へと向かうことでしょう。

今回の買収は決定した事実ではないとのことですが、マネックスが参入してくれば今後の日本の仮想通貨市場にとっては好材料とも言えるでしょう。

参考:日本経済新聞 , マネックスグループ(PDF)