海外で新たな仮想通貨時価総額の計算方法が話題となっています。その計算方法はRealCoinCapと呼ばれ、市場でよく使われている仮想通貨データサイトのCoinMarketCapの評価額算出方法とは異なり、通貨の価値を示す方法となっています。

最近の仮想通貨業界では通貨の機能面やメリットを見る流れとなっており、この通貨がいかに価値のあるものかによってマーケットで一目で判断できることから革新的な評価方法と言えます。

ドイツに拠点を置く起業家である、アクセル・ピンケート氏によれば、今のマーケットキャップで計算される評価方法は不適切と指摘しています。今の時価総額計算方法によって、仮想通貨ランキングに直接的な影響を与えてしまう事で仮想通貨の価値を膨れ上げることにピンケート氏は懸念を抱いています。

ピンケート氏はより効果的かつ正確に仮想通貨の時価総額を比較することができるRealCoinCapを導入、そして使用していると公表し、さらにピンケート氏は通貨の本当の市場価格を与えることで、インフレに影響を受けない通貨の価値を見極めることができるとしています。

ピンケート氏のこのような姿勢は投資する本来の価値を見極めるのには極めて重要とされ、一部の人からの称賛によって通貨の価格高騰を招くような市場コントロールを抑制することにも効果的とも言えます。実際RealCoinCapとよく利用されるCoinMarketCapを比べると意外な点に気づかされます。

例えばCoinMarketCapでは、Ripple(XRP)、ADA、IOTAなどが上位に表示されていますが、RealCoinCapによれば、それらの通貨は上位に表示されておらず、むしろ中堅に位置しているイーサリアムクラシックやLisk、Qtum、Bitcoin Goldなどが上位に表示されています。

なぜこれほどまでに違いが出るのかについては、今までのCoinMarketCapの計算方法は測定単位が定まっていない事があり、RealCoinCapは通貨の値段と正しい供給とを掛け合わせて、独自の時価総額を算出しているためと考えられます。

このように仮想通貨の時価総額や評価額を参考にする際には、一つのサイトだけでなく、より多くのサイトを参考にしてみることも重要なポイントだと考えられます。

RealCoinCapを実際に閲覧したい場合には下記のサイトから確認することができますのでご参考ください。

参考:RealCoinCap