仮想通貨時価総額の2番手、イーサリアム(Ethereum)の創始者である、Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏は17日、自身のツイッターにて仮想通貨のリスクについて警告しました。

ブテリン氏は以下のようにツイートをしました。

「覚えといて。仮想通貨はまだ新しく、ボラティリティ(価格変動率)の高い資産クラスです。いつでも、ゼロ近くまで下落するかもしれません。必要以上のお金で投資しないで。もし、老後の貯蓄をしたいなら、今は従来の投資が最も安全です。」

どのような意図をもってこのツイートをしたのか、真意はブテリン氏が知るのみですが、おそらく、昨今の高まる投機熱を懸念し、例えば生活費を使ったり、カード払いなど借金をしてまで仮想通貨に投資する人も見られるようになり、そういった一部の投資家に向けての注意喚起だと考えられます。

ブテリン氏の言う通り、仮想通貨は新しい技術であります。それがゆえにまったく価値のないようなものが紛れ込んでいることも事実です。すべての仮想通貨がゼロまで下落するとはにわかには信じがたいですが、投資をするにあたって、生活に必要のないお金、使う予定のない余剰資金で投資することが望ましいとも考えられます。

また、自身が投資している仮想通貨の機能や特徴など、その背景を調べずに、「有名な人がおすすめしていたから」、「儲かると聞いた」などといった他人任せな情報収集だと痛い目に遭うかもしれません。必ずご自身で知識を付けたうえで慎重に判断していくことが望ましいでしょう。

20日、17時現在、イーサリアム(ETH)は957ドル(約10万2,300円)、直近24時間の価格変動は1.45%のプラスとなっています。(CoinMarketCapの統計より)

仮想通貨市場全体では5,140億ドル(約55兆円)の規模ですが、ブテリン氏の言う通り、仮想通貨はまだ新しい資産クラスで成長段階です。伸びしろがある分、リスクもつきものでしょうか。市場参加者からは今後の市場の動向が注目されています。