LINE株式会社は31日、コミュニケーションアプリのLINE上で仮想通貨の交換、取引所、ローン、保険といった、様々な金融関連のサービスなどを提供する「LINE Financial株式会社」を設立し、これを発表しました。

今回新しく設立したLINE Financialでは、現在展開している送金・決済サービスのLINE Payに続いて金融事業の領域を強化拡大していくとし、これまでLINEが培った高レベルのセキュリティに加えて、ブロックチェーンなどの先端技術を研究・開発、ユーザーが安全便利に利用できる金融サービスを提供していくとしています。

日本国内においては仮想通貨事業について、金融庁へ仮想通貨交換業者登録を申請しており、現在審査中とのことです。

2017年にはLINE Payの登録ユーザー数4,000万人、年間取引高が4,500億円超と大きく拡大しています。こういったLINE Payのユーザーをスムーズに取り込むことができれば仮想通貨交換業者としては、かなりの大規模になるでしょう。

昨今、不正送金などにより一部世間での仮想通貨に対するネガティブなイメージや風当たりの厳しい見方もされますが、多くのユーザーを擁するコミュニケーションアプリの代表格、LINEの仮想通貨事業への参入により、少しでも払拭されることが望まれます。

多くの企業が仮想通貨事業に参入している今般、LINEではキャッシュレス、ウォレットレス社会に向けて、フィンテックをリードすることを目指しています。LINEによってさらなる技術の発展と仮想通貨の認知向上に期待が高まります。

LINE Financial株式会社の設立時期は2018年1月10日、資本金は50億円、代表取締役にはLINE株式会社の代表取締役社長である、出澤剛氏が就任します。

参考:LINE Corporation