バークシャーハサウェイ会長であり、著名な投資家とも知られるオマハの賢人、ウォーレン・バフェットとも比較される投資家のセス・クラーマン氏は、仮想通貨を支持しないと語りました。CNBCにより伝えられています。

CNBCが入手したクラーマン氏の投資家へ向けたレポートには、以下のように記載されています。

「中央銀行が紙幣をより多く印刷することによって紙幣の価値を低下させる傾向に長い間懸念を抱いてきたが、何百もの仮想通貨が急増してきていることの方が狂気的となる可能性が高そうだ。」

「ビットコインは、デジタル時代のチューリップ球根のように見える。」

クラーマン氏は1600年代初めに起こったオランダの投機的なバブルであるチューリップ・バブルを引き合いに出しました。また、急激な価格と仮想通貨の揮発性は、本当に価値あるお店や流通貨幣となる能力を損なうと言いました。

米コインベースによると、ビットコインの価格は過去12ヶ月で1,100%以上上昇し、現在は約11,000ドルで取引されています。

クラーマン氏の仮想通貨に対する1月11日のコメントは、12月にCNBCに対し、「ビットコインは投機家にとって“貿易用イワシ”である」とコメントしたあとに述べられています。(※「貿易用イワシ(Trading Sardine)」はアメリカにあるイワシの貿易をもとに作られたジョーク。)

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世界有数のヘッジファンド、バウポストはコメントの要請に即座には反応しませんでした。投資家のレポートによると、同社は2017年に一桁台の利益を上げており、3月時点で300億ドルの運用資産を保有していたとしています。

参考:CNBC