国内大手仮想通貨取引所の「Coincheck(コインチェック)」が26日、JPY(日本円)を含む取り扱い通貨すべてを一時出金停止にしました。

当初、取り扱い通貨の内、ネム(XEM)の入出金、および売買取引について一時停止する旨、コインチェック公式ブログとツイッターでアナウンスされましたが、16時33分頃、JPYを含め取り扱っている通貨すべての出金が停止されました。

17時現在、原因や詳細については判明しておりませんが、これがハッキングなどサイバー攻撃によるものなのか、資産がゴックスしてしまうのではないか、といった不安な声も散見されます。

現時点では入出金ともにできない状況ですので、ユーザーとしては身動きができませんが、パニックを起こさないようにご注意ください。

以前から金融庁・財務局からの認可が待たれていましたが、みなし業者としての期間が長いため、これを懸念する声もありました。

セキュリティ面に問題があるのかは断定できませんが、こういった時に不安を煽るフェイクニュースが出回ることもありますので、そういったものに振り回されないようにも注意が必要です。一刻も早い原因解明と公式のお知らせが待たれます。

また、本記事につきましては詳細・状況が分かり次第、更新していきます。

【※以下追記】

19時現在、オルトコイン(ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨)の売買に関しても一時停止しており、また、クレジットカード、ペイジー、コンビニ入金での入金も停止しています。

22時現在、公式からの発表はありませんが、NEM財団の会長であるロン・ウォン氏がツイッターでコインチェックを手助けしたいという内容を投稿しています。仮にネムのハッキングが事実であれば、ロン・ウォン氏の手助けによって良い方向に事が進むことを望みます。

28日、補償の方針が発表されました。不正送金があった5億2300万XEM、保有者数約26万人に対して、1XEM=88.549円とし、保有数に応じて返金される予定です。また、これはコインチェック社の自己資金で支払われるとのことです。

29日、 関東財務局により行政処分として、業務改善命令が発動されました。処分内容は4項目、期限は2月13日(火)までとなっています。一刻も早い解決が望まれます。

参考:Coincheck