今週、全面的に急落した仮想通貨市場ですが、18日は反発しており、直近24時間の価格変動は上位100の通貨ではTether(テザー)を除き、99の銘柄が戻り相場をみせています。(CoinMarketCapの統計より)
テザーは海外の取引所内で、ドルなど法定通貨の代替に使われることが多いので、これについては避難資金が再度ビットコインやアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)に戻っていると考えられます。
今年に入って仮想通貨投資を始めたという方も多く、特に昨日は下落が激しかったため、ビットコインFXなど証拠金不足によるロスカットや、現物保有でも、これ以上の下落に耐え切れずに狼狽売りをしてしまったという方も散見されます。
また、本日の上昇傾向に合わせて買い直しているといった声や、もう暴落は懲り懲りだからヤメたといった声に分かれています。下げ相場で売却できなかった人も今日の相場は心理的には売りに出しやすい局面だと思われますが、その売りを狙って買い集める人も多く、ここは様子見が正解でしょうか。
この戻り相場が続いて先の高値水準まで一直線かといえば、なかなかそうも簡単に行きませんので、短期(数日単位)での投資スタンスの方は引き続き注視しておいた方がいいと思われます。
長期的(数年単位)に見れば、実需の伴う通貨は市場の投機熱に影響されることなく生き残ると考えられますので、どの通貨が市場にとって求められるのか、価値があるものなのか見極めることが大事です。
また、今回のような大幅な調整後は戻りの早い銘柄が注目される傾向にあります。18日現在、主要なアルトコインの直近24時間の価格変動ではリップル(XRP)が27%ほどのプラス、ネム(XEM)が8%ほどのプラスとなっているのが目立ちます。(LIVE COIN WATCHの統計より)
今回、下落した原因として主に、各国での規制に対する懸念の高まりや、年末に暴騰した相場の調整などが考えられています。このような乱高下は今年も繰り返すと予測されますので、その都度振り回されないよう、冷静な判断をしたいところです。