今話題の仮想通貨ビットコイン。2017年には一気に高騰し、年始の800ドルから年末には19,000ドルまで、一時20倍以上まで高値をつけました。メディアでも大きく報じられる機会が増えたことで、儲かるといった話が先行し、その価格に注目されているのが現状です。

国や地域にもよりますが、ビットコインを持っているという方も、実際にそれを使っている人口は少なく、また、ビットコインの著名人たちも日常ではカードや法定通貨を使って生活していることも珍しくありません。

実際に使われない理由として、いくつかありますが、主に高額な手数料と処理の時間が挙げられます。

主要なビットコインの国際会議である、北米ビットコインカンファレンス(TNABC:The North American Bitcoin Conference)では、ビットコインでのチケット代の支払い受け付けを停止しました。

Bitcoin.comのインタビューに対して主催者のMoe Levin氏は以下のように述べました。

「私たちは常にビットコインでの支払いを受け入れてきました。しかし、ネットワークが混雑しているため、手動で処理しています。これは簡単ですが、大量のチケット販売に対応できません。ビットコインブロックチェーンの取引手数料は一時的に30ドル以上にもなってしまいました。」

現在、北米ビットコイン・カンファレンスの公式サイトで確認したところ、チケット代は1,000ドル(約112,000円)。参加するにはビットコインではなくドルで支払う必要があります。

北米ビットコイン・カンファレンスはフロリダ州マイアミで1月18日~19日に開催されます。仮想通貨業界の著名人たちが集まり、例えばイーサリアムの考案者である、Vitalik Buterin氏もこの場に出席します。

ビットコインなど仮想通貨の技術は日進月歩、開発が進められており、支払手段として本格的に普及されることにも期待されています。

参考:Bitcoin.com