世界最大規模のチャットアプリ、テレグラム。国内でも人気のサービスですが、このテレグラムがICO(イニシャル・コイン・オファリング:仮想通貨の新規発行による資金調達)を行うことが分かりました。TechCrunchによって伝えられています。

テレグラムは世界1億8,000万人のユーザー数を誇るチャットアプリです。利用したことがない方にはピンと来ないかもしれませんが、日本でユーザーの多いLINEやメッセンジャーのようなもので、少し匿名性が高いチャットアプリといったところでしょうか。

今回、テレグラムは独自のブロックチェーンプラットフォーム「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」を開発、このTONブロックチェーン上の仮想通貨が「Gram(グラム)」と呼ばれるとのことです。

ICO実施の流れとしては、まず事前販売の大型プレセールとして、5億ドル(約560億円)を目標に大口投資家から受け付けるとし、最低購入額が2,000万ドル(約23億円)から、現状ではビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)での一般的なICOの支払い方法ではなく、法定通貨のUSドルでの調達を検討しています。

プレセールの一回目が終わった後に、一般の投資家も参加できるようになり、時期は3月、Gramの想定する評価額は総額で30億ドル(約3,370億円)から50億ドル(約5,610億円)を見込んでいるとのことで、金額だけ見てもまさに桁違いのICOとなることは想像に難くありません。

また、テレグラムがICOを行うとのことですから、その認知度や人気、期待度はかなり高いものと思われます。

発行されるGramの内4%の2億Gramは4年間、開発チームに預けられ、供給全体の52%は投機的な取引から保護するために、テレグラム側が保有するとのことで、残りの44%が販売分となります。また、このGramは取引所を通しても流通され、テレグラムのアプリ内で使用することができます。

ICOというと多くが詐欺など、警戒されるものが多いですが、テレグラムはユーザー数の多いチャットアプリということもあって、早くも期待する声が散見されます。

参考:TechCrunch