仮想通貨市場が賑わいを見せています。トップを走るビットコイン(BTC)は大手による先物取引も始まり、期待感高まる中、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)がメインに価格を上げています。

13日の市場はライトコイン(LTC)、リップル(XRP)などが高値を付け注目されていますが、時価総額2位のイーサリアム(ETH)も過去最高値となる660ドル(約7万5,000円)を付け続伸、時価総額にして約625億ドル(約7兆円)まで拡大しています。(CoinMarketCapの統計より)

今回の高騰の材料として、UBSによりイーサリアムのブロックチェーン技術を活用したプラットフォームが採用されたことが後押しになったと考えられています。

UBSはスイスのチューリッヒ、およびバーゼルに拠点を置く、世界最大規模の金融持株会社。このUBSがバークレイズやクレディ・スイス、スイス証券取引所、KBC銀行、トムソン・ロイターらと共に同プラットフォームでのスマートコントラクトを活用し、取引などデータの透明性向上を図っていくプロジェクトを進めています。

このプロジェクトはMadrec(Massive Autonomous Distributed Reconciliation platform)という名称で、多くの金融機関が参加しています。このような金融機関によるブロックチェーン技術/DLT(分散型台帳技術)の活用に向けた取り組みは多方面で進められています。

マネーボイスによると、送金分野におけるブロックチェーン技術/DLT活用の進捗について以下のように説明しています。

「日本では2018年より、三菱東京UFJ銀行が仮想通貨リップルの技術を利用してバンクオブアメリカを含む大手6行と国際送金を行う予定であることを発表している。」

仮想通貨全体的に相場を上げている中、市場参加者からは相場動向が注目されていますが、投資以外での実用化など、その技術発展にも期待されています。

参考:コインテレグラフジャパン , マネーボイス