24日にビットコイン(BTC)から分岐し、新しく生まれたビットコインゴールド(BTG)。取引自体は付与され次第となるが、基本的に分岐した時点でビットコインを保有していたユーザーを対象にビットコインゴールドが得られる権利があるため、分岐直後にアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)に資金が流れている傾向にあった。

一旦フィアット(ドルや円などの法定通貨)に戻す方もいくらか見られたが、本日25日ビットコインは落ち着いた相場となっている。価格は約63万円と昨日から2.5%弱のマイナスとなっている。(CoinMarketCapの統計より)

このあたりで買い場を狙う声も多く、反発する可能性も考えられる。そうなるとボラティリティ(価格変動率)が拡大する恐れもあるため、大きくレバレッジをかけるなどリスクの伴う買い方は今は推奨できない。

すでに織り込み済みではあるが、11月19日の前後には現在のビットコインのブロックサイズを2倍に引き上げるハードフォーク(SegWit2X)が行われる可能性もあり、既存のビットコインとビットコイン2X(B2X)への分岐が懸念されている。

これに関しては今回のビットコインゴールドのようにビットコインを保有していた時点で付与の権利が発生するかの見通しが不透明なため、現時点でB2Xを狙ってビットコインを買い集めるのは危険かもしれない。ハイリスク承知の上であれば自己判断だが、もう少し市場の様子を見てからでも遅くはないだろう。

大きく稼げると話題になっていることもあり、最近仮想通貨への投資を始めたという方も増えてきている。まずはできるだけリスクを抑えて、少しずつ資産を作っていくこと。また、「売り買い休みの三筋道」とも言うので売り買いの判断が難しい時は一歩引いて休んでみることも一つの戦略として検討してみていただきたい。

画像はCoinMarketCapより

市場では時価総額2位のイーサリアム(ETH)が約3万4,000円、5位のライトコイン(LTC)は約6,300円、8位のネオ(NEO)は約3,300円あたりを推移しており3%から4%ほどのマイナスとなっている。その他上位のアルトコインも波はあるが比較的堅調な推移をしている。市場参加者からは今後の相場動向が注目されている。