Wolf Of Wall Street(ウルフ・オブ・ウォールストリート)の異名をもつ、元株式ブローカーのジョーダン・ベルフォート氏が仮想通貨に対する見解を明らかにしました。The Streetによるインタビューで伝えられています。
JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOの「ビットコインは詐欺」という発言に同意する内容で、ベルフォート氏は「ビットコインは素晴らしいモデルとは思えない。」と話しました。
また、仮想通貨は中央政府によって支持されている場合にのみ社会に受け入れられるとし、「中央銀行やコンソーシアムが仮想通貨を発行して、それが成立するのは時間の問題。」と、加えて「ビットコインは裏付けのない人工的なプログラムであり、持続できると思えないし奇妙だ。」とも言っています。
世界的な動向を見ても現在、各国の中央銀行で独自の仮想通貨(CBCC)の発行が検討されています。こういったものであったり、投機的なスキームではないもの、例えば発行主体の明確な仮想通貨を国の法律を遵守した形で取引ができれば成立するということですが、非中央集権のビットコインは認めたくないということでしょう。
こういった仮想通貨に対する見解は人それぞれ十人十色、見方が違うわけですが、ウルフ・オブ・ウォールストリートとだけ呼ばれただけあって、ベルフォート氏の見解は鋭いところを突いています。
ベルフォート氏は1999年に相場操縦などを行い、マネーロンダリングやこれに関連する詐欺罪で22ヶ月もの期間、刑務所で生活をしていました。また、2013年にはマーティン・スコセッシ監督によるハリウッド映画「The Wolf of Wall Street」のモデルとしても知られています。
参考:The Street