先週、中国のICO全面禁止から始まり、取引所閉鎖のニュースなどが相次ぎ、仮想通貨市場全体的に下落したが、現在落ち着きを取り戻しつつある。仮想通貨全体の時価総額も1,500億ドルを取り返した。(CoinMarketCapの統計より)

中国内での取引が活性化されており、PBoC(中国人民銀行)など政府機関による正式な通達が確認できていないことを考えれば、取引所に対する厳格な規制はまだ先になるのかもしれない。依然、各国の規制や国としての仮想通貨受け入れに対する法整備が続き、またいつ暴落が起きるのかと緊張感の漂う市場ではある。

中には、「バブルが崩壊する」「仮想通貨は政府により潰される」などといった、ビットコイン懐疑派の意見も以前より見られるようになってきた。

ここにきてHayman Capital Management(ヘイマン・キャピタル・マネジメント)の創業者である米国のファンドマネージャー、カイル・バス氏は、ビットコインはバブルではなく、ビットコインは世界的に毎日約20億ドルにものぼる多くの取引がされており、その流動性が裏付けになるとしている。

また、デジタル資産として確立されたとし、年金基金やヘッジファンドなどといった証券のような要件をすでに満たしているという。

バス氏は以前まで、ビットコインの価格上昇のトレンドに懐疑的であるとしており、ビットコインの根本的な価値に対して否定していた。その後、バス氏は3年間かけて学び、ビットコインを中心とした経済が生まれることや、その価値が広く認知され効率的な規制の上で市場を作っていくことが分かったという。

バス氏といえば、2008年に起きたリーマンショックを当てたことでも知られている。多くの著名な投資家や資産家、技術者などもビットコインや仮想通貨に対しバブルであるとする意見と、これからまだまだ価格は上昇していくといった意見に二分されている。

何れにしろ、それだけ多くの世の投資家たちの目を奪っているビットコイン。今後どこまでその市場規模を拡大させていくのか、市場参加者からは注目されている。

参考:NEWSBTC