このところ高騰を続け、高値続伸中のライトコイン(LTC)だが、遂に過去最高値を更新し、27日には一時、1LTC/64.44ドル(約7,000円)まで価格を上昇させた。(CoinMarketCapの統計より、以下同)

しばしば、「金のビットコイン、銀のライトコイン」と比較されることがあるが、まさにそのコンセプトどおりで、ビットコインの代替通貨としても需要が高い。お手軽感と使いやすさがその最大の特徴と言えるかもしれない。ちなみに先日ビットコインはSegWitがアクティベートされたが、ライトコインは先行して、すでにSegWitを採用している。

今回のライトコインの高騰の要因は、ビットコインのSegWitがアクティベートされたことにより、技術面にも目が向けられ潜在的な価値が見直されたという見解がある。ようするにビットコインがSegWitを導入したことにより、理論上ではクロスブロックチャネルを通じてネットワーク接続が可能になる。そのため、ビットコインとライトコインの連結の可能性もあると市場では考えられている。

また、11月に控えているとされる、ビットコインに対するSegWit2xのハードフォークの意見がまとまらないため、再度分岐の可能性も高まっており、持て余した投資家たちの資金が流入しているといった見方もされている。

主に、LTC/KRW(韓国ウォンのペア)での取引量が多く、仮想通貨取引所も韓国大手のBithumbだけでも24%以上となっている。あくまで参考としてだが、韓国は仮想通貨の取引が活発なので、ボラティリティ(価格変動率)の高いアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の購入を考える際は、どの仮想通貨と韓国ウォンのペアの取引が多いか確認しておくのもいいかもしれない。韓国での取引が多いと必ず高騰するといったことではないが、今までその傾向は顕著に表れている。もちろん購入の際はリスクをご理解の上、慎重な判断で望みたい。

28日18時現在では、1LTC/6,660円ほどを推移しており、前日(24時間)比では10.4%のプラスとなっている。市場では上昇傾向が強いと見られているが、ボラティリティの高い相場だけに、急な下落も考えた上で冷静に見ていきたい。今後の相場動向が注目されている。