ロシア最大手のFXオンライン証券会社「Alpari(アルパリ)」は7月3日、ビットコイン(BTC)の取り扱いを始めた。ECN口座で取引できる金融商品として、「BTC/USD」と「BTC/EUR」の2種類が新たに「ビットコインCFD」として追加された。

今回、アルパリがビットコインCFDを取り扱うこととなった背景には、現在(2017年7月時点)ビットコインの時価総額が410億ドル以上と高い水準にあり、また発行上限数が2,100万BTCに対して約1,640万BTCが流通しており、毎年マイニング(採掘)の難易度が上がっているため、今後ビットコインが不足したときに、高騰する可能性も見込んでとのこと。

ビットコインがアルパリで商品取引に扱われるということは、世界的にもオンライン取引が仮想通貨に傾いてきている、という見方もされる。

仮想通貨に関連する新しいサービスは日々増え続けているが、ロシアでは仮想通貨の取引も活発に行われており、今年9月にはロシア大手のEC企業のUlmartがビットコインでの決済に対応する予定としている。

また、法整備も進めており、2018年には法的な通貨として扱われる予定だという。ロシア国内には既にビットコインを購入することができるATMが設置されているなど、仮想通貨に対して先進的であることには違いない。

ロシアに限らず、海外諸国ではビットコインCFDなどの取り扱いも増えてきているが、今後国内でも証券会社がビットコインCFDなどの金融サービスの取り扱いが増えれば、さらに市民権を得ることができるだろう。

一方ではこの6月にイーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン氏が死亡したというフェイクニュースが出回ったことや、イーサリアムベースのICOでの、ネットワーク混雑によるシステム障害などが懸念された。

ビットコインは8月1日にUASF(BIP148 )による問題を抱えながらも、相場は6日現在、1BTC/30万円前後で落ち着きつつ推移している。乱高下の激しい仮想通貨市場、今後の相場動向が注目されている。

参考:Alpari