6月21日(現地時間)、米コインベースの仮想通貨取引所「GDAX」で、イーサリアム(ETH)のフラッシュ・クラッシュが起きたことで、一時価格が急落し、市場の混乱を招きました。これを受け、GDAXは安全に取引が行えるよう、対策のひとつとして、急激な下落が起きた際に取引が一時的に停止されるサーキットブレーカーを導入することを検討していることが分かりました。
仮想通貨市場ではビットコイン(BTC)に次いで時価総額2位のイーサリアムは取引量も多く、またそのネットワークシステムにも多くの企業が利用価値を見出しています。
先日のフラッシュ・クラッシュや、スケーラビリティの問題など、懸念視される意見も増えていますが、このような取り組みによって、市場からの不安な声も解消されていきそうです。
6月21日には1ETH/4万円前後で取引されていましたが、現在7月3日13時は1ETH/3万2,000円前後を推移しています。一時2万7,000円を割り込んでいましたが、徐々に回復をしているようにも見えます。
また、GDAXのアダム・ホワイト氏によると、最大注文のサイズを制限する可能性もあるとし、価格変動に大きく影響をきたすおそれがある場合には、その取引を無効にすることも考えているとのことです。
仮想通貨取引所のGDAXを運営しているコインベースには、NYSE(ニューヨーク証券取引所)グループが出資しています。
仮想通貨の市場はまだ、発展途上にあり、相場を短期間で測ることは難しいですが、今後も相場動向を追ってみていきたいところです。
参考:Bloomberg