ケニア中央銀行(CBK)のPatrick Njoroge総裁は現在、CBKが国境を越えた支払いを決済するために中央銀行デジタル通貨(CBDC)の使用を検討していると述べた。ただし、CBDCを使用するにおいて銀行の最優先事項は、最初に使用することよりも正しく使うことだと強調した。
これらは仮想アフロ-アジアフィンテックフェスティバルに参加中のNjoroge総裁の発言によるもので、CBDCがクロスボーダー決済の効率を高めることができると主張しているが、CBKによるアプローチは他国の中央銀行によるものとは異なるアプローチになるとしている。
「最初に使用する」とは同じくアフリカでCBDCを開発し、一足先にローンチを果たしたナイジェリアを意識してのものと見られている。ナイジェリアはCBDCをリリースする際に「アフリカで初めてのCBDC」というキーワードを多用してきた。
ナイジェリアのCBDCはローンチから3週間で約50万ウォレットがダウンロードされ、15万ドル相当のCBDCが決済されているが、権利関係や課題としてきた金融包摂を解決するものにはならなかったことなど問題点が指摘されており、順風満帆とは言い難い滑り出しとなった。
こういった経緯を受けケニアでは「正しく使用すること」を命題として掲げているものと見られている。