ダークウェブ上にかつて設置されていた巨大闇マーケットとして知られるシルクロード由来の巨額のビットコインが押収され、資金の一連の流れに注目が集まっている。
裁判所の文書によれば米国政府は火曜日に押収した10億ドルを超える価値のあるビットコインの没収を要求する訴訟を起こしている。現在押収されている被告の財産にはビットコイン以外にもビットコインゴールド(BTG)、ビットコインSV(BSV)、ビットコインキャッシュ(BCH)などが含まれている。
ブロックチェーン解析のChainalysisによればChanalysisのツールと調査支援によりシルクロードのウォレット発見に至ったと説明。また、このウォレットは「Individual X」と呼ばれる特定個人により運用されていることが裁判所の文書により主張されている。
Individual Xはシルクロードからハッキングにより多数の仮想通貨を盗難し、一部をすでに閉鎖済みの仮想通貨取引所へと送金し、大多数を前述のウォレットに保管したままとしていた。
米国政府はシルクロードの創設者ロス・ウルブリヒトがこのIndividual Xへオンラインでコンタクトを取り返却するように脅迫したが、Individual Xは返すことなく保持し続け、使用もしなかったと説明した。
火曜日にIndividual Xはカリフォルニア北部地区連邦検事局と没収の同意および合意に署名。この取引は仮想通貨の巨額の取引を監視するBOTにも捕捉されており世間を賑わせていたが、法執行によるものであったことが判明したところだ。
司法省の発表によれば今回の押収劇は米国史上最大のものであるとしている。