イラン国営電力会社Tavanirは、内部告発を通じてライセンスを持たない1,100の仮想通貨マイニングファームを特定し、閉鎖させた。
7月にTavanirは違法な事業者を告発した者に対して報酬を与える制度を開始。この制度により告発者には1億リヤル(約480ドル)が与えられる。
また、消費者の電力使用量を監視することで、告発を待つことなく違法な仮想通貨マイニングファームを特定することも出来るが、Tavanirのスポークスマンによれば、監視だけで全てを検出することは困難であるため告発者の協力を改めて求めた。
2019年7月にイラン政府はマイニングを合法産業として認めたが、違法マイニングファームは環境対策助成金を流用することで電気料金を削減していたという。旧来の家電を省エネ型に切り替えることで電力を安く使用することが出来るプログラムであるが、マイニングファームとは無関係のところへ対象機器を設置し、補助金を得ていた。
現在のところ624のマイニングファームに許可が降りており、正規マイニングファームの約1.76倍に及ぶマイニングファームが検挙されたこととなる。