Ethereum開発を手掛けるConsenSys Codefiが16日、取引所、カストディアン、ファンド、ウォレット、その他の潜在的な顧客向けの制度的機能を備えたEthereum 2.0サービスとしてのステーキングプラットフォームを発表した。

Ethereum 2.0のローンチに先立ちCodefi Stakeing APIを設計および構築しながらフィードバックと機能要求を組み込む。パイロットプログラムを通じてパートナーにEthereum2.0を深く知らしめ、ステーキング機能を市場に提供していく。

Ethereumは今後、最も計算量の多いノードがトランザクションを承認しやすいプルーフ・オブ・ワーク(PoW)アルゴリズムから、Eth保有量に応じて承認者が決定されるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)アルゴリズムへと転換していく。膨大な計算による電力消費や、それにともなうトランザクションサイズの制限によるスケーリング問題などの解決が期待されるPoSは次世代Ethereumの大きな柱となる機能である。

また、PoWにおけるマイナーが独占状態になると51%攻撃が可能となるように、PoSにしても参加者が少なすぎると運用に問題があり、そのために多くのPoS参加者が必要となる。ConsenSysのリリースによれば最低32ETHを保有するアカウントがバリデーターとしてPoSに参加でき、最低16,384のバリデーターが必要とされている。

32ETHは現在日本円で約80万円ほどとなっており個人投資家にとっても十分参加可能な単位となるため16,384という数字の達成はそう難しくない障壁と言えるだろう。

参考:ConsenSys Codefi