アメリカのカリフォルニア州にある大手仮想通貨取引所のコインベースが、レンタルサービスであるオムニ(Omni)を買収する運びであることをテッククランチが伝えた。コインベースは今年の8月にビットコインの保管やビットコインを使ったデビットカードのサービスを提供する「ザポ」のカストディ部門を5500万ドルで買収したばかりである。
また、コインベースはビットコイン界初のユニコーン企業(評価額10億ドル以上、かつ非上場の企業)で、世界32ヶ国に企業展開を行っているが、ザポの買収から2ヶ月後の今回の発表には、その勢いを感じずにはいられない。
元々オムニは利用者同士で物の貸し借りをサポートするサービスを行っており、ユーザーはそれで報酬を得る事が可能で、2018年にリップル社から2500万ドルの調達に成功。ちなみにユーザーの得た報酬はXRPのウォレットとして預けられる。
オムニを買収した狙いは、仮想通貨をより知ってもらう目的のプログラム「コインベース・アーン」にエンジニアチームを招き入れる事だとされており、今月4日にオムニがコインベースに売り込むために、自社のエンジニアリングチームを解雇している。
なお、コインベースはユニコーンよりも評価額が高い、100億ドルの価値を持つメガユニコーン企業になりかけていると言った指摘もある。
仮想通貨初心者に効率的な資産運用をするための三種類のツールを提供したり、保険会社のエーオンと手を組んだ事で自社用の保険会社を作り、仮想通貨が流出された際の補償が出来る運びにもなっている。その為、コインベースは以前から仮想通貨に精通しているユーザーのみならず、初心者にとっても今後存在感を強めていく取引所であることが予想される。
参考:TechCrunch