仮想通貨プロジェクトの内容や目標を定めるホワイトペーパーの執筆者らが、事実を捻じ曲げたり誇張したりして執筆をしたことを認めている報告があった。22日、Decryptによって伝えられている。

一部の契約ライターはホワイトペーパー工場的な依頼主に雇われ、Linkedinやフェイスブック経由で募集され、1回につき1,000ドルから多くで5万ドルの報酬が支払われると言う。

1回のホワイトペーパー作成にかかる時間は最大8ヶ月だといい、ウクライナやナイジェリアなどの新興国の人々にとっては人気の高い職業となっている。

依頼先からは一貫して事実を捻じ曲げて誇張して書くように求められており、数字を高めに書くこともあり、さらに悪いケースではビジネスモデルを代わりに考えるケースもあり、中にはビットコインとライトコイン、イーサリアムを含むETFのホワイトペーパーについて「なんでもいいから書いてくれ」と丸投げされるケースもあったと言う。

依頼主にとっては仮想通貨を通して資金調達が得られればそれでいいとの考えがあるために手段を選ばないと伺える。

海外でしばしば話題にはなっているが、日本においても過去過熱ムードになったことにより、詐欺が増えたこともあったことから仮想通貨プロジェクトに対しては警戒しておいた方がいいだろう。

プロジェクトの信憑性に関しさらに検証する機関やツールが重要になってくることも考えられ、投資を検討する者にとっては判断材料を今後増やしていく必要があると言える。

参考:Decrypt