英国で最大の旅行管理会社であるCorporate Travelerが、支払いにビットコイン(BTC)を採用したことが、14日に発表されたプレスリリースによって明らかになった。
暗号通貨支払い会社のBitPayとの提携により、中小企業に出張管理サービスを提供するCorporate Travelerはビットコインでの支払いを受け入れることができるようになった。同社の英国ゼネラルマネージャー、Andy Hegley氏は以下のように述べた。
「私達の旅行コンサルタントは、出張・旅行予約をするにあたってビットコインで支払うオプションを求める顧客が増加していることを確認しました。現金を私たちのアカウントに入金し、ビットコイン、またはビットコインキャッシュでの支払いを可能するプロセス全体の処理を可能にさせてくれることから、マーチャント処理の管理にBitPayを選びました。」
プレスリリースによると、ビットコインは英国ポンドに直接変換されるため、Corporate Travelerは暗号通貨市場における価格の変動性については懸念していないという。BitPayは、1%の手数料で資金を変換しており、これはクレジットカード処理よりも安い手数料になるという。
観光業界や旅行業界の他の企業や組織は、顧客の需要増加に伴い、暗号通貨の支払いを受け入れ始めている。2018年3月には、ドイツ観光局がサービスの支払いとしてビットコインや他の暗号通貨を認めることを発表した。
さらに同年8月には、オーストラリアのクイーンズランド州の州政府が、仮想通貨を利用した旅行関連業を営むTravelbyBitという企業のデジタル通貨支払いプラットフォームへの助成金を発行した。
BitPayは最近、昨年は10億ドル以上の取引があり、2年連続で10億ドル以上の取引処理が行われたことを報告した。
今年1月のプレスリリースによると、同社はDish Networks、HackerOne、オハイオ州などの主要顧客にサービスを拡大したことで、取引手数料収入が増加し、売り上げ増加につながったという。
また、1月30日には、BitPayはウィキペディアを運営する非営利団体であるWikimedia Foundationと提携し、寄付で受け入れられる暗号通貨の数を増やすことも可能にした。
ビットコイン自体は大幅に価格が下落しているが、そのような中で10億ドル以上の取引処理をあげて売り上げを伸ばしているBitpay。今後も取引高が拡大するか動向に注目だ。
参考:AP