世界一のコンピュータ・セキュリティ企業「McAfee」の創業者であり、現在は有名な仮想通貨支持者であるJohn McAfee氏は9日、仮想通貨ニュースサイトのCointelegraphとのインタビューで、ビットコインの将来価値をどのように予測しているかを語った。



インタビューはCointelegraphの副編集長Catherine Ross氏による質問形式で行われた。Ross氏に「ビットコインの価値をどのようにして予測しているのでしょうか?」という質問を問われると、McAfee氏は以下のように答えた。

「とてもシンプルだ。若い数学者が数字を出してくれるが、ネットワークを使用しているトランザクションや個人の数を見ると、劇的に拡大していることが分かる。それが真の価値だ。だから、価格が下がったとしても、それは人為的な圧力によって一時的にそうなっているだけだ。真の価値はその使用状況に基づいている。使用状況の曲線を見れば、2020年に100万ドルという私の予測は控えめな見積もりであることが分かる。」

McAfee氏は以前、「ビットコインは2020年には100万ドル相当の価値を持つ。」という強気の価格予想を行った。その価格に達しなかった場合は「自分の“モノ”(性器)を食す」とまで語ったことから、100万ドルというラインを「McAfee Dick Line(マカフィーの性器ライン)」と呼ぶフレーズまで出来た。

しかし、続けてMcAfee氏は「この100万ドルという価格は将来的に現代の価値とは変わっている可能性もある。」と述べ、その理由として超過インフレーションや財政上の不安をあげた。

現在金融システム全体は政府やFEDといった中央機関によって支配されているとMcAfee氏は説明した。このシステムは現時点では機能しているが、法定通貨のインフラやデフレが中央機関によって左右されるということは「私たちは自由ではない。」と指摘し、「フィアット(法定通貨)は最後の行程にある。」と語った。

優秀な仮想通貨ネットワークが到来したことで、英米のテクノロジー事業は「5年後にはフィアットの崩壊を見始めるだろう。」と付け加え、インタビューを締めくくった。